色の意味(カラーセラピーで用いる色について解説)
色の意味とは何か?
カラーセラピーで用いられる色の意味
色の意味とは、色が持つイメージのことで色から連想する具体物や象徴語(抽象的連想)のことで大きく分けると3つのレベルがあります。
- 根源的な連想(具体的、抽象的)による意味
- 文化(思想・宗教)的な色彩象徴による意味
- 個人の体験と結びつく色の記憶による意味
例えば、夕焼け→ハワイ→楽しい思い出、などのように、連想は、ある観念から、他の観念が引き出されます。
連想は、基本的には個人の意識にある知識、経験、思想、願望、気分など、内的要因に基づきます。
また、連想は、時代背景や国、地域などによっても左右されます。
生理学的な人類の営みとして、多くの人に共通する連想もあれば帰属する集団に固有の生活体験に根差した連想もあります。
また、連想は、具体的な色を見て起こる連想と、色の名前を聞いて起こる連想があります。
カラーセラピーや色を使った分析法は、システムによって、1.2.3のどこを扱うのかでアプローチが変わって来ます。
心理学の色を使った分析や芸術療法などで用いる場合の色の意味は、
根源的な連想(具体的、抽象的)による意味と文化(思想・宗教)的な色彩象徴による意味の両方を使って分析します。
カラーセラピー=色彩心理 ではありませんが、
色彩の連想や色の象徴性の研究分野は、色彩心理学の分野に含まれます。
カラーセラピーも、同様に、1と2を扱うものが多く、ぬり絵などでは、色の記憶から、個人の過去の体験を思い出し、語ってもらう療法もあります。
TCカラーセラピーは、個人の体験と結びつく色の記憶は扱わず、
根源的な連想(具体的、抽象的)による意味と文化(思想・宗教)的な色彩象徴による意味の両方を使い、
分析ではなく、カウンセリングの手法を用いてアプローチして行きます。
TCカラーセラピーで用いられている14色について一般的な色の意味をいくつかご紹介します。
レッド/赤の意味
太陽、血、火、バラ、りんご、口紅
【抽象的な連想】情熱、危険、興奮、暑い、怒り、爆発、圧力、活動的、動き、派手、生命、勇気、燃える、争い、強烈、激しい、積極、愛情
【思想・宗教・文化】ベース(基底)チャクラの色、五行の火、四元素の火(胆汁質)、キリストの血、赤い鳥居は魔除け
コーラルピンクの意味
珊瑚、桃色珊瑚、肌、子宮、女性
【抽象的な連想】かわいい、やさしい、やわらかい、明るい、あたたかい、お母さん、母性、環境、共生、共存、協力、協調、繊細、愛情
【思想・宗教・文化】魔除け、安産・子孫繁栄のお守り
オレンジ/橙の意味
太陽、火、みかん、紅葉
【抽象的な連想】あたたかい、明るい、楽しい、陽気、楽しい、温情、快活、歓喜、華やか、晴れやか、健康、元気、外向的、社交的、親しみ
【思想・宗教・文化】セイクラル(お腹)チャクラの色
ゴールド/黄金色(こがねいろ)の意味
太陽、光、星、金、お金、金メダル、稲穂
【抽象的な連想】豊かさ、裕福、富、輝き、欲望、成功、ゴール、達成、豪華、華やか、煌びやか、投資、財産、名誉、名声、地位、勲章、権力
【思想・宗教・文化】キリスト教ではベツレヘムの星の輝き、予言、錬金術
イエロー/黄色の意味
太陽、光、星、ひまわり、レモン、バナナ、卵、ひよこ
【抽象的な連想】明るい、楽しい、陽気、明朗、快活、躍動、子供っぽさ、注意、注目、目立つ、軽い、不安、軽率、愉快、閃き、英知、知性
【思想・宗教・文化】ソーラプレクサス(太陽神経叢)チャクラの色、五行の土、四元素の空気(風)、シュタイナーの多血質、ユダの服色
ライム/黄緑の意味
若葉、若草、新芽、ライム、植物、草、芝生、草原、野原
【抽象的な連想】若い、青春、初心者、希望、明朗、弱々しい、フレッシュ、始まり、未熟、チャレンジ、冒険、勇気、駆け出し、新鮮、可能性
グリーン/緑の意味
植物、森林、草、葉、草原、山、生い茂った木、カエル、ピーマン、芝生
【抽象的な連想】穏やか、安らぎ、安全、成長、生命力、自然、平穏、未熟、落ち着き、平和、安定、安息、永遠、復活、健康、調和、嫉妬
【思想・宗教・文化】ハート(心臓)チャクラ、四元素の土(地)か水、シュタイナーの粘液質、キリストの月桂樹
ターコイズ/青緑の意味
海、河(川)、水、トルコ石
【抽象的な連想】浄化、流れる、柔軟性、冷たい、清涼感、爽快、さわやか、冷静、知性、創造、理想、沈静、自由、神秘、洗練、都会的
ブルー/青の意味
空、水、水中、海、ラピスラズリ
【抽象的な連想】静寂、冷たい、冷淡、冷静、保守的、内向的、誠実、信頼、平和、落ち着き、大人しい、知性、清潔、悲しみ、ゆううつ、精神的
【思想・宗教・文化】スロート(喉)チャクラ、五行の木、四元素の水か空気(風)、シュタイナーの憂鬱質、聖母マリアの衣
インディゴ/藍色の意味
宇宙、深海、海、夜、闇
【抽象的な連想】集中、瞑想、安息、深い、思慮深い、静寂、不安、失望、ゆううつ、暗い、恐い、理性、知性、精神的、深い知恵、真実
【思想・宗教・文化】サードアイ(第三の目)チャクラ
パープル/紫の意味
宇宙、夜の空、アメジスト、女性、プラプラ貝
【抽象的な連想】神秘的、癒し、直感、芸術的、高貴、高尚、上品、優雅、希少な、珍しい、個性的、複雑な、珍しい、特別、権力、王位、豪華
【思想・宗教・文化】クラウン(頭頂)チャクラ、クレオパトラのガリア船の帆の色
ピンク/薄赤紫の意味
ハート(心臓)、女性、女の子、なでしこ、さくら
【抽象的な連想】かわいい、美しい、優雅、贅沢、豪華、華やか、優美、か弱い、やさしい、配慮、ボランティア、愛情、自己愛、与える、奉仕、献身
【思想・宗教・文化】ハート(心臓)チャクラ、セーブル窯のポンパドール夫人のピンク
ダークブラウン/茶色の意味
土、大地、泥、畑、木の幹、枯葉、山
【抽象的な連想】あたたかい、深い、重たい、暗い、硬い、堅実、剛健、真面目、頑固、安定、安心、素朴、伝統的、保守的、地味、渋い、大人な
【思想・宗教・文化】四元素の土(地)
クリア/白の意味
水、光、涙、雪、氷、雲、神
【抽象的な連想】清潔、浄化、純粋、純真、無垢、統合、祈り、許し、罪悪感、完璧、完全、繊細、厳粛、神聖、空虚、明るい、冷たい、新しい、薄情、無意味
【思想・宗教・文化】光=神、キリスト教で白はキリストの肉体、ウエディングドレスと白無垢、日本では神主、巫女、修験者の白装束
※参考書籍
AFT色彩検定公式テキスト3級編、カラーコーディネーションの基礎(東京商工会議所)、色彩心理入門(日本色研事業株式会社)